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2年に1回、そして30年以上

クラッシックバレエの明かり

AM11:30

 ベースの明かりはステージ上にある前後3本くらいに吊られている照明を、ステージ床面に落ちてくる光がフラットに、うまくつながるように位置を調整する。これが“地明かり”と呼ばれているものだ。これを何色か用意し、袖幕や一文字幕という舞台のフレームになる部分に光がかからないように注意しながら、そのセッティングを終える。それから順繰りに“ねらい”と呼ばれる、何かをねらって点灯する予定の照明を当て込む。これは、他のステージでもだいたい同じ段取りではあるが、このマリアバレエでは午後から生徒達のリハーサルも始まるので、時間が限られている。いけるところまでやってリハーサルが終わる夜にまた続きを行うのだ。

maria_013.JPGパキータ

maria_112.JPGコッペリア

PM12:00

このマリアバレエクラスの発表会は、毎回衣装や小道具が可愛らしく洗練されている。そのひとつずつを先生が手づくりされている。それだけではなくアイロンがけやちょっとした直しも先生は、率先してやっているのだ。振付、演出という作品づくりだけでも大変であるのに。先生と2年に一度お会いすると、今回の作品つくりの日々について少しだけ楽屋で話しを聴く時間があるのだが、ほんとうに生徒ひとりひとりのことをよく覚えていて、このバレエクラスに本当に愛情を注がれている方だなあといつも思う。そんな先生は、劇場入りすると「もう私の仕事の山場は過ぎた。」と言って「終わったら、美容室に行って、ドンキ全幕の公演見て。。。」などとリラックスしながら、アシスタントを務めるNさんに今日明日の指示をする。

PM6:00

 Nアシスタントも元はこのクラスの生徒さんで、小さな時から知っている。今回の演目コッペリアも十何年前に出演していたというから、2年に1回のこの発表会もずいぶんと回を重ねたものだ。Nアシスタントは、公演前日当日のダンサー回りのことから受付などの制作業務からすべてを先生の代わりにフォローして、毎回大活躍している存在だ。生徒達からの信頼も厚く、押しもあるし、判断も早い。「小さな遠慮で舞台が台無しになるのはいやだ。」と、それが彼女の方針だ。この発表会が30年以上も続けてこられたのは、彼女のような存在が大きいのはいうまでもない。
maria_123.JPGコッペリア

maria_439.JPGコッペリア

PM10:00

 明かりのほうは、今回のセットが室内と外とふたつのシーンがあり、それぞれのセット幕の感じをみながら芝居のあかりをつくるようにして、ひとつひとつ当て込んでいった。途中ペンライトで作ったろうそく明かりをもった小さい子供達も登場するので、案配をみながら各シーンをあらかたつくり、明日また通しをみながら調整することにして本日終了。マリア先生の「ちゃんとしたステージを体験して貰いたい。」という考えに、こちらもいつも気を抜けないでいる。